アクセサリーの材料として人気があるプラチナの価格が高騰している。

1グラム当たり、4000円

その背景とは?


背景には、宝飾品としてのほか、産業用の材料として重要性を増しているプラチナの特性がある。

ブランド品や宝飾品などを買い取るショップに、プラチナをはじめとする貴金属貴金属の価格が上がっていることを知って売りに来るお客さんが来店しているという。

買い取られた有名ブランド品ではないネックレスや指輪の場合、買い取り後は「金属」に再生されて、宝飾品や産業用材料に利用される。
プラチナの買い取り価格は、10月初めの時点で「1グラム当たり4000円以上」なので、5グラムもあれば2万円前後になる計算。

また、百貨店のアクセサリー売り場でも変化が起きている。
プラチナのアクセサリーは1年前に比べて約1割値上がりしているが、
高価でもプラチナを選ぼうとする人と、色合いが近く価格が安い他の貴金属を買う人、とに二極化が進んでいるという。

国内価格の指標とされるプラチナの先物価格は今年に入って、昭和59年の上場以来初めて1グラム当たり5000円を超えた。
平成7年半ばの水準と比べ約4倍に跳ね上がった。

プラチナ高騰の最大の原因は、世界的な産業用需要の増加。
ゴールド・フィールズ・ミネラル・サービシズ社(ロンドン)の調査によると、2006年に世界で自動車の排ガス浄化部品に使われたプラチナは約130トンで、00年のほぼ2倍。
電子部品の製造で使う「るつぼ」などにもプラチナは必需品になっている。

こうした中で、投資の対象としてプラチナに関心を持つ人もいる。
田中貴金属工業(東京)は、月々3000円から、お金を積み立てて買い増していく「プラチナ積立」を扱っており、純金積立に比べ3割ほどにとどまっていた申込者数が、最近は8割ほどに増えたという。

ただし、将来のプラチナの価格を予想するのは専門家でも難しい。
金は宝飾品として世界中で安定した需要があるが、産業用材料の性格の強いプラチナは、例えば、画期的な排ガス浄化技術が開発されれば大幅に値下がりする恐れもあるからだ。投資には、安易に手を出さず、また余裕資金で。


◇プラチナとは
白金(はっきん、Platinum)は原子番号 78 の貴金属元素。元素記号はPt。

現代の日本においては、プラチナと呼ばれる事が多い。
なお、白金という名称からホワイトゴールドと混同されることがある。

単体では、白い光沢を持つ金属として存在する。
化学的に非常に安定であるため、装飾品に多く利用される一方、触媒としても自動車の排気ガスの浄化をはじめ多方面で使用されている。
また、酸にも強く、金と同じく王水以外には溶けない事で知られている。

古くは古代エジプト第18王朝時代にファラオの装身具として僅かながら利用されていたという。
現存する最古のプラチナ製品は、ルーブル美術館収蔵の、通称「テーべの小箱」で、紀元前720年から紀元前659年頃のものと思われる。

また、10世紀頃には、南米でも装身具として利用されていた。これは純度80%以上もあるもので、当時すでに高度な精錬技術が有った事を示す。

ただ合金状のものでも融点まで加熱するのは当時の技術水準では不可能であったが、貴金属ゆえに酸素では酸化されない性質を利用し粉末状・粒状のものを現在の粉末冶金などと呼ばれる方法で成型していたものと考えられている。

白金の純度は、千分率で表される。
表記としては、白金の元素記号「Pt」の後ろに、純度を千分率で表した数字を追加する形となる。
Pt1000を純白金として、白金の含有率が下がっていくに従って数字も減っていく。
例えばPt850は、85%の純度の白金ということになる。
なお、日本国内における宝飾品として販売される白金の品位は、Pt1000、Pt950、Pt900、Pt850の4つがある。

これまでに人類によって産出されたプラチナの総量は約4000トン、体積にして約200立方メートル(一辺が約6メートルの立方体)程である。

宝飾品として利用されるほか、化学的に極めて安定しており酸化されにくいこと、融点が 1772 ℃ と高いことなどから、度量衡原器、電極、るつぼ、白金耳、フルートなどに利用されている。

また触媒として高い活性を持ち、自動車には排気ガスの浄化触媒として多くの量が使用されており、さらにはその高い耐久性により同じく自動車の点火プラグや排気センサーなど過酷な環境に晒される部品にも多用される。
その他では化学工業でも水素化反応の触媒などとして利用されるほか、燃料電池への利用も盛んに行われている。
なじみ深い所では ハクキンカイロの発熱装置、万年筆のペン先としても利用されている。

白金ナノ粒子含有スチームや白金ナノコロイドや電解還元水など、活性酸素を還元することによる抗酸化作用があると考えられているため、美容への利用も拡大している。
しかし、日本職業・環境アレルギー学会で呼吸器に対するアレルギー性物質としてリストアップされており、一概に安全だとはいえない。

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