シミ!
女性の大敵です。
消しゴムで消せたらどんなにいいことか...
まず、シミとは?
私たちの肌は、3層構造をしていて、表皮、真皮、皮下組織でできています。
その表皮の一番奥の基底層と呼ばれる部分に、メラノサイトという色素細胞があります。
メラノサイトは、紫外線やホルモンの影響を受けて活性化し、メラニン色素を作り出します。
このメラニン色素が、皮膚の表面に押し上げられ、そのまま表皮にとどまってしまったものがシミなのです。
なるほど。
メラニン色素は、通常、肌のターンオーバー(肌が生まれ変わるサイクル)によって剥がれ落ちてしまうのですが、老化や新陳代謝の低下などの原因により、剥がれないまま残ってしまうのです。
このターンオーバーの周期(約4週間)がみだれると、メラニン色素の生成にも大きな影響を及ぼします。
その結果、肌への負担となり、シミとなって表れてしまうのです。
では、シミ対策とは?
シミ対策を考える上で、メラニン色素の大量発生を防ぐ対策は不可欠なことと言えるでしょう。
シミとは、メラノサイトがメラニン色素を大量に作り続けることで起きる、皮膚の局所的な色素沈着です。
そのメラノサイトに働きかけ、メラニンの生成を命令するのは、メラノサイト刺激ホルモンと呼ばれるものです。
シミ予防のためのシミ対策は、このメラノサイト刺激ホルモンの暴走を、いかに抑えるかが重要になります。
要するに、
老化や肌周期の乱れを考えながら、メラノサイト刺激ホルモンの暴走を抑えて、
メラニン色素を大量発生させないようにすればよい。
とは言っても、なかなかそうはいかないのが強敵のシミ。
一言にシミとは言っても、種類があります。
それは原因によって分けられ、そのタイプによって有効な対処法がわかります。
症性色素沈着は、にきびやかぶれなどの皮膚の炎症のあとにできるものです。
適切な治療を受けることが大切です。
ピーリングなども効果的のようです。
老人性色素斑は、日焼けなどによる皮膚の老化でできるシミで、30代から急速に増える傾向があります。
若い頃から、過度の日焼けをしていると出やすくなるようです。若いうちからの紫外線対策が大切です。
摩擦黒皮症は、ナイロンタオルやフェイスブラシなどの、肌への強い摩擦などでできるシミです。
洗顔やクレンジングのときは、素材にも注意してやさしく洗うことが大切です。
洗顔料は十分泡立ててから使いましょう。
そして乾斑(かんはん)は、女性ホルモンが関係しているといわれるシミです。
妊娠中や更年期などにできやすくなります。額や頬骨の周り、鼻の下などにもやもやとした形で表れます。ホルモンのバランスを整えることが大切です。
肝斑の場合、内服薬が治療の基本で、皮膚科医がもっとも多く処方するのは「トラネキサム酸※」です。
色素のもとであるメラニンをつくり出す肌のメカニズムにはたらきかけ、内側からシミを抑え、改善します。治療の目安は1~2か月。
実は、毛細血管が発達している顔の皮膚に有効成分を届けるには、内服薬が効果的です。
逆にレーザー治療では悪化するといわれています。
そんな中、大塚製薬が、シミ・ソバカスを薄くする新薬効成分の効能効果を厚生労働省から取得しました。
新しい薬用成分は「エナジーシグナルAMP(成分名はアデノシン1リン酸2ナトリウムOT)」。
エナジーシグナルAMPは、皮膚の表皮のエネルギー代謝を促進し、ターンオーバーを促すことでメラニンを体外に排出し、シミやソバカスを薄くします。
この作用機序は、メラニンの生成を抑制する既存のシミ・ソバカス対策成分の作用機序とは全く異なります。
ターンオーバーを促進するには、細胞のエネルギーであるATP(アデノシン3リン酸)の産生を高めることが重要だとされます。
ATPを増産するとき、“シグナル”として働くのがAMP(アデノシン1リン酸)。
細胞内にAMPが十分にあるとATP産生の燃料となる糖(グルコース)の細胞への取りこみが促進されて代謝が活性化、ターンオーバーが促されます。
ところが、ATPの量は加齢と共に減り、17歳を1とすると60代では6割以下に減るといいます。
そこで、皮膚に天然酵母由来の「エナジーシグナルAMP」を塗布してみると、細胞内でAMPと同じように働き、ATPの産生を高めることがわかったということです。
大塚製薬はヒトの角質細胞を使った試験で、3%のエナジーシグナルAMPを添加すると糖の取りこみが約1.5倍増え、ATPの量が増えることを確認しました。
さらに、エナジーシグナルAMP配合の美容液を使って、実際のシミにどれだけ効くかを確かめました。
臨床試験を行ったのは、東京女子医科大学皮膚科の川島眞教授。
肝班というシミのある20代から60代までの女性患者27人を対象に、1日2回、患部に3%のエナジーシグナルAMP配合の美容液を16週間塗布。
その結果、医師が患部を診断する方法で判定し、「改善した」(38.5%)と「やや改善した」(53.8%)を合わせて92.6%に効果が上がりました。
また、角質細胞の面積は870μm2から830μm2に縮小し、角質層のメラニン量は68μm2から64μm2に減りました。
ちなみにターンオーバーが遅くなるほど、角質細胞の面積は大きくなります。
「エナジーシグナルAMPは細胞の代謝を高め、細胞の若返りを促す働きをします。
その結果、肌全体の若返りが促されることから、乾斑を含めたシミ全般、ハリ、たるみ、シワなどへの効果も期待できるでしょう。
実際に、臨床試験をした患者からもそうした声が多数聞かれた」と川島教授は話しています。
大塚製薬はこの成分を配合した医薬部外品の美容液を、2005年1月以降に発売する予定。
販売ルートは、薬局・薬店以外にも広げる予定(ヘルスケア事業部の松尾哲也室長)だという。
大いに期待したいですね。
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